眉山天神社/徳島市新町橋

眉山天神社(びざんてんじんしゃ)

徳島市の有名観光スポットである眉山。「眉のごと 雲井に見ゆる 阿波の山 かけて漕ぐ舟 とまり知らずも」、とあの万葉集にも詠まれた山です。標高279メートルの頂上への往復ロープウェイ乗り場がある阿波おどり会館すぐ隣に鎮座していることに加え、JR徳島駅からも徒歩で10分程度であることから、多くの観光客も訪れる神社になっています。
天神様(天満宮)では割かし多い印象のある”ややキツめの朱色”をした社殿が境内ではひと際目を引いていますが、近年はどうも境内社の姫宮神社が注目を集めているようです。こちら、恋愛成就の縁結びにご利益があるとされ、女性参拝者の姿がとても多いのだとか。

◆神社概要

神社名称 天神社(てんじんしゃ)
通称・旧称 眉山天神社、徳島眉山天神社
御祭神 菅原道真(すがわらみちざね)
鎮座地住所 徳島県徳島市新町橋2丁目21番地
公式サイト Facebook(https://ja-jp.facebook.com/徳島眉山-天神社-586696731360968/

◆由緒、縁起

●境内の案内板より(眉山天神社)
当天神社は、初代蜂須賀家政公が阿波藩の学問の神様として、菅原道真公を徳島の中心であるこの地にお祀りした由緒ある神社であって、霊験あらたかで広く県下全域から氏神様として崇敬されています。
●徳島県神社庁公式サイトより(眉山天神社)
もと潮音寺の鎮守として、瑞巌寺一顎和尚が甲州景恵時寺から携えてきた、高さ6寸の渡唐天神木象を祀ったのが起源とされる。文化6年(1809年)現社地に一社を創建、潮音寺の神像を祀り、旧藩主蜂須賀公代々代々保護し、文教の神として尊崇した由緒ある社である。
毎年7月25日の「天神祭」には神輿の新町川都魚神事が行われ、盛んに花火を打ち上げて夏の夜の一大風物詩を繰り広げてきたが、近年川都魚がなく、その復活を望む声が高い。戦災で消失した社殿は。昭和49年、氏子崇敬者の寄進により耐火建設で見事に復興した。

◆伝承、伝説、民話

阿波の狸伝説
むかしむかしのおはなし。猪の山に城(徳島城)ができた頃。
母狸のお里は九人の子狸をつれ、天神社近くのあるほらあなを住み家にし、九人の子狸達を皆立派に育てあげた。どの子も丈夫にすくすくと育った上、いずれも大変出来が良かったので、狸の世界だけでなく、人間の世界にまでうわさは広がり評判となった。そして子を持つ親たちがぜひあやかりたい、とお参りするようになったとさ。
●お里の九人の子狸たちとそのご利益
太一、八太(書道上達)
福助、達(力仕事、営業)
金蔵、真吉(数学、商売)
お満、お品、お照(文才)

◆特記事項

創建年 文化6年(1809年)
社紋 梅鉢
旧社格 村社
年中行事 7月25日 天神祭
11月25日 例大祭
霊場札所
境内社 姫宮神社、稲荷神社、白大夫神社、九人神社(九人大明神)

◆御朱印

●眉山天神社と姫宮神社の見開き御朱印
●九人大明神(九人神社)の御朱印

◆その他、雑感

・2017年9月記
台風一過で天気の良い日の参拝では、ロープウェイを利用して眉山に上る人も多かったようで(後でネットを見ると、和歌山県までハッキリ見えたそうです)、眉山天神社へ足を運ぶ人も割かし多い印象でした。
平成28年(2016年)までは、確か「眉山町天神山」という住所ではなかったか、と記憶していました。いつの間に変更となったのでしょうか?むしろ観光名所である眉山と、神社にちなむ天神山の表記の方が、対外的にしっくりくるような気もします。加えて、Google Mapの住所表記では、天神山ではなく大滝山になっています。大滝山も、この辺りの古い地名ではありますが、さてはてどの表記が浸透しているのやら。
参拝自体は、今回に限らず何度もしています。最近になって、御朱印に力を入れているような雰囲気を感じ、いただいておこうと思いこの日は足を運びました。天神様に加えて、姫宮神社と九人大明神(九人神社)の御朱印もいただきました。阿波と言えばタヌキ!ですね。もっと観光資源として、徳島県はPRしても良いのじゃなかろうか、とも思います。

◆境内写真

●眉山天神社と阿波おどり会館。
●眉山天神社の参道。
●眉山天神社の拝殿。
●姫宮神社。
●左:九人神社と右:白大夫神社。
●御祭神の菅原道真公像。
●瀬戸内寂聴氏の命名、知恵の牛像。
●夫婦石。

◆更新履歴

2017年9月25日:新規作成
2017年10月25日:グーグルマップ追加

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