中喜来春日神社/板野郡松茂町

中喜来春日神社(なかぎらいかすがじんしゃ)

松茂町中喜来に鎮座する春日神社になります。松茂春日神社という名称で載せようかと思って徳島県神社庁の板野郡松茂町の神社一覧を見たら、同エリアに載っている9社の内、なんと春日神社が3社もありまして。そんなに春日信仰が篤い地域なのでしょうか?もっとも、神職が詰めているのはこちらだけのようです。徳島阿波おどり空港や徳島駅からもバスが出ており、中喜来東バス停から徒歩で神社まで行くことが出来ます。残念ながら本数は少ないので要注意でしょう。
御朱印にもある奉納船は、松茂町の有形民俗文化財に指定されています。同じく松茂町の有形文化財として、本殿横に敬諭碑が立っています。これは安政南海地震(1854年)の被害や、住人の避難生活についてを漢文で記したものになります。

◆神社概要

神社名称 春日神社(かすがじんしゃ)
通称・旧称 中喜来春日神社
御祭神 天児屋根命(あまのこやねのみこと)
建御賀豆知命(たけみかづちのみこと)
伊波代主命(いはいぬしのみこと)
比売神(ひめがみ)
天照大神(あまてらすおおかみ)
鎮座地住所 徳島県板野郡松茂町中喜来字牛飼野西ノ越30番地
公式サイト
参考サイト 全国春日連合会の中喜来春日神社ページ(http://kasugarengou.jp/list/2016/03/post-362.html

◆由緒、縁起

●拝殿内の案内板より(中喜来春日神社)
天正2年9月9日創立、春日大明神と公称し、寛永17年に造営す。
当中喜来浦は古昔漁業を専業していたので、他へ賽神することが出来なかった。そこで祠を建て神号を勧請した。明暦年間に改め、天明2(壬寅)年2月京都の吉田神社へ奉願し、神名簿に登載せらる。特に三條候の御神号額と御染筆を附与せらる。
神殿は承応年間に再築し、明治5年3月春日神社と改称す。その後、明治31年3月30日に改築せしも、老朽化のため昭和8年幣殿拝殿を改築す。明治39年勅令第96号に依り神饌幣帛料を供進することを得る神社に指定され、明治41年7月内務省令第12号第3章会計に関する規定を適用すべき神社に指定さる。
昭和49年10月26日、400年祭を施行す。

◆石碑

敬諭碑
安政3(1856)年建立。
「敬渝(けいゆ)」には「変をおろそかにしない」という意味があり、安政南海地震(1854.12.24)の様子が漢詩で刻まれています。
「山は鳴り大地が揺れ、寺社や人家が多く倒れ、水が噴き出し(液状化現象)、火災も発生、津波により田や桑畑は海のようになった。恐ろしくあの世に陥るくらいの惨状である。さらに、厳しい寒さが骨身に沁み、寝具、食糧も無くて飢えていた。地震の翌日には、人々は疲れ果て、流言を流す者もいたが、被災者のために炊き出しを施す人もいた。余震は翌年になっても続いた。」などと刻まれています。

『教訓』
海岸近くに住む人は、南海地震が起きれば、地震の大きな揺れ、それに伴う液状化現象や火災の被害ばかりでなく、津波被害にも注意が必要です。このような悲惨な状況の中でも、共に助け合う共助の精神は今でも大切です。

◆特記事項

創建年 天正2年(1574年)
社紋 下がり藤
旧社格 村社
年中行事 2月18日 祈念祭
11月1日 宵宮祭
11月2~3日 例大祭
11月21日 新嘗祭
霊場札所
境内社 大国玉神社
荒神社、水神社、住吉神社、金毘羅神社、若宮神社、稲荷神社、岩崎神社、大国主神社、事代主神社、山神社、久那戸神社、天神社、野神社

◆御朱印

●中喜来春日神社の御朱印

◆その他、雑感

・2017年9月記
市内のとある神社で、こちらの中喜来春日神社でも御朱印をいただけることを知り、空港への道すがらお参りと相成りました。長い参道、本殿裏の大国玉神社など、割と広い境内を持っていますが、あいにくと駐車場らしき場所はありませんでした。拝殿は開放されていましたが上がって良いものかどうか、訊こうにも社務所に人気が無く、裏手の大国玉神社や本殿辺りをウロウロと。猫が数匹いたのですが、ちょいと昼寝の邪魔をしてしまったみたいで申し訳ない。
また、鳥居くぐってすぐ左手、徳島の地神信仰ではお馴染みの五角柱の石塔、地神社が立っています。「農業祖神 天照太神」「五穀祖神 倉稲魂命」「大地祖神 埴安媛命」「五穀守神 少彦名命」「五穀護神 大己貴命」の5柱が彫られています。私がこの五角石柱を初めて見たのは、北海道でのことでした。徳島からの入植者が多い場所で、そのときこれが徳島や瀬戸内海地域にのみ見られる信仰のひとつの形態だと知った次第でして。後で調べてみて、「徳島市内でもあそこにあったのか」と知ることになりました。
そう言えば、このページを作成するに当たってアレコレ見ていまして「例大祭が2日間もあるんだな~」なんて思ったら、結構色々な手順を踏むのですね。詳細は参考サイトとして上記に載せた全国春日連合会のページを見てもらうとして、まさに地域のお祭りといった感じが良いです。
境内には30分くらい居たでしょうか、宮司さん含め誰も戻って来る気配も無いし帰ろうかとしたそのタイミングで、上手い具合に神社の方が戻って来られたので、御朱印をいただくことが出来ました。

◆境内写真

●社頭、御影石の明神鳥居。
●参道。
●狛犬。

●春日神社の拝殿。
●春日神社の本殿。
●奉納船(松茂町指定有形民俗文化財)。
●境内社、大国玉神社。
●地神社、五角石柱。

◆更新履歴

2017年10月10日:新規作成

コメント

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  2. 地元民より。紹介していただきありがとうございます。宮司さん御一家は神社を盛り上げるためにいろんなことを始められておりまして、つい最近、厄割玉も用意されるようになりました。またお立ち寄りくださいませ♪

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